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介護観とは何か?

介護の仕事をしていると「介護観」という言葉を耳にするかと思います。「あの人とは介護観が合わない」「あの施設の介護観は素晴らしい」など、介護の現場で介護観の話をする機会があるでしょう。今回は介護観について詳しくご紹介致します。

 

介護観って何?

実を言うと「介護観」の定義は明確にはありません。一般的には、介護をする上で何を一番大切にしているのかという「信念」が介護観だと理解されているでしょう。その信念は「ご利用者の方の安全面を第一に考える」「何よりもご利用者の方の気持ちに寄り添う」「メンタルヘルスにも重点を置く」など、介護職員や施設の数だけあると考えられます。
一度、一緒に働いている先輩に介護観を聞いてみると良いでしょう。自分自身にはない価値観を知ることができるかもしれません。

 

介護観の育成も重要視されている

福祉の世界では「介護観の育成」にも力を入れています。介護観を育てることで、介護を深く理解することができるからです。介護職というと、食事やお風呂、排泄の介助など、身体的な面での介護を想像する人が多いでしょう。
しかし、それだけにフォーカスしていては介護の本質を見失ってしまいます。もちろん身体的な介助のスキルも必要ですが、ご利用者の方やご家族の方の気持ちを考える精神面の部分に「介護観」が深く関わっていて、そこに介護の本質が潜んでいるのです。

 

介護観は養われていく

働き始めたばかりだと、介護観をしっかり持とうと思っていても難しいのが実情です。なぜなら、介護観は働き続ける中で自然と培われていくものだからです。実際に働き始めると、働く前に持っていた介護職のイメージは覆されることが多いです。
先輩職員から指導されていく中で、まず最初に先輩職員の介護観を知ることになるでしょう。そして、ある程度自信がついた時期からご利用者の方との関わりの中で、自分自身の介護観が養われていきます。

 

自分の人生観にも関わること

介護観と人生観は深く関係しています。仕事で培われた介護観は、人生観にも大きな影響を与え、より広い視野と価値観をもたらしてくれるでしょう。
より人生を豊かにしたいのであれば、ひとつの価値観にこだわらないことです。狭い部屋にこもっていても何も広がらないのと同じで、自分の価値観だけに縛られていては何も広がりません。自分とは違う価値観に触れていき、理解していくことが大事です。
介護観も同じで、自分の介護観にがんじがらめになって身動きがとれなくなることもあります。そんなときは、周りの意見や考え方を積極的に取り入れていきましょう。

 

モチベーションアップにも繋がる

介護観が養われていくと、「今の自分に足りないもの」が明確になっていくでしょう。そして、足りないものを補うために学習欲が沸いてきます。
例えば、「ご利用者の方の気持ちを第一に考えたいのに、人の気持ちが理解できない」ということに気付いたら、その分野についての学習欲が沸きます。
メンタルヘルス分野での講習に参加したり、資格を取得したりして、モチベーションアップにも繋がっていくのです。
すぐに介護観を持つことは難しいことですが、働き続ける中で介護観を育て行くことは可能です。焦らずしっかりと育てていきましょう。